昨日、民主党県議団の会議室にて、大府市にあるナショナルセンター、国立長寿医療研究センター総長・理事長である大島伸一氏を講師にお招きして高齢者医療をめぐる最近の動向について勉強会が行われ、参加してまいりました。
現在日本の65歳以上の人口比率は23.1%で、世界一です。この比率は伸び率も世界一で、急激に人口構造が変化していることも意味しています。
それに伴い、医療の現場にも大変なストレスが掛かっている現状をつぶさにお聞きしてまいりました。
日本は世界一の長寿国になり、それ自体は大変喜ばしいく尊ぶべきことであるのは間違いないことですが、高齢者医療についてはこの急激な人口構造に対応しきれていません。
医療費にいたっても、むっちゃくちゃになっております。
少子高齢化社会と評されて、早数年・・・。
18歳未満の子どもの数が65歳以上の高齢者よりも少なくなった社会のことを「少子社会」と呼びます。日本は1997年に少子社会に入りました。
一方、65歳以上の高齢化率が7%を超えた社会を「高齢化社会」、14%を超えた社会のことを「高齢社会」と呼びます。日本は1970年に7%を超え、高齢化社会となり、1994年には14%を超えて高齢社会とりました。
※高齢化社会から高齢社会への所要年数24年と言うのも世界一です。(例、フランス114年、ドイツ42年)
今後も益々進むのは火を見るよりも明らかです。
変化に対しての順応は必須であり、医療そのものの考え方も変化していかなければなりません。
大島先生がおっしゃられたことで印象に残っていることを一つ記しておきます。
『「医療」を広辞苑で引くと「医術によって病気を治すこと」と書いてある。では、緩和医療は医療ではないのか。終末期の医療は医療とは呼べないのか。』
とっても胸に刻まれるコトバでした。
大変有意義な時間でした。ありがとうございました。
長文にて失礼いたしました。
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